macOS Monterey 12.2（21D49）リリース。Mac用のバグ修正、13件のセキュリティ問題への対応を含むメジャーアップデート。更新すべきか否か、サイズ、更新所要時間、更新後不具合などをご紹介

2022年1月27日。前回のリリースから6週間ちょっと。macOS Monterey 12.2（21D49）がリリースされました。

Mac用のバグ修正、13件のセキュリティ問題への対応を含むメジャーアップデートです。

本記事では手持ちのM1 Mac、Intel MacをmacOS Monterey 12.2にインストールした結果を踏まえ、アップデートすべきか否か、サイズ、更新所要時間、更新後不具合などを紹介します。

同日にiPhone向けにiOS 15.3、iPad向けにiPadOS 15.3、Apple Watch向けにwatchOS 8.4もリリースされています。該当機種をお持ちの方は合わせてご確認ください。

macOS Monterey 12.2 に更新すべき？待つべき？

今回のアップデートは2番目の数字が1から2へと変更されるメジャーアップデートとなります。

• Mac用のバグ修正
• 11のカテゴリで13件のセキュリティ問題（CVE）への対応

が含まれています。

ただし、インターネット上には次のような報告もあがってきています。

macOS Monterey 12.2、スリープ中にバッテリーが減り続ける不具合が報告 （gori.me）

以上から、macOS Monterey 12.2にアップグレードして良いのは次の方です。

• 最新版にしたい方
• セキュリティ意識の高い方

アップデートを待った方が良いのは次の方です。

• MacBookシリーズをご利用の方
• 慎重派の方
• 問題が発生した際に自分で対応できない方

メジャーアップデートということですが、新機能等はないため2週間程度様子を見ても良いと考えます。

macOS Monterey 12.2への更新後の不具合の有無について

2022年1月31日15:30現在、

• Mac mini M1, 2020
• MacBook Retina, 12-inch, Early 2016
• MacBook Pro 13-inch, 2016, Two Tunderbolt 3 ports

をmacOS Monterey 12.2 に更新しましたが、

• 起動しない
• 再起動を繰り返す
• 通信できない

などの不具合は発生していません。

しかしながら、ネットを検索すると不具合は発生しているようです。

macOS Monterey 12.2、スリープ中にバッテリーが減り続ける不具合が報告 （gori.me）

その他、何か見つけた際には更新します。

macOS Monterey 12.2 のサイズ、更新所要時間は？

実機で確認したmacOS Monterey 12.2 のサイズ、更新所要時間は次のとおりです。

#	機種	更新前 バージョン	サイズ	全体 所要時間	ダウンロード 所要時間	インストール 所要時間	更新後 バージョン
1	Mac mini, M1 2020	12.1 21C52	不明	38分	17分 ※1	21分	12.2 21D49
2	MacBook Retina 12-inch, Early 2016	12.1 21C52	1.94GB	75分	49分 ※2	26分	12.2 21D49
3	MacBook Pro 13-inch, 2016, Two Thunderbot 3 ports	12.1 21C52	1.94GB	49分	28分 ※1	21分	12.2 21D49

90分Macを使わずに済む時間を確保ください。

TimeMachineによるバックアップを行う場合にはプラスαでバックアップする時間を確保してください。

MacBookに関しては、

• 最低20%以上充電されていること
• 安定・高速なWi-FI接続、または、有線LAN
• 電源

などのインストール環境を整えた上で作業することを強く推奨します。

macOS Monterey 12.2 の更新内容について

システム環境設定のソフトウェア・アップデートを選択すると「macOS Monterey 12.2」と表示されます。

「詳しい情報…」をクリックすると「このMac用のアップデートがあります」と詳細が表示されます。

同様の記述が「macOS Montereyのアップデートの新機能」に記載されています。（2022年1月31日15時時点では英語版のみ）

• macOS 12.2には、Mac用のバグ修正とセキュリティアップデートが含まれています。このアップデートをすべてのユーザに推奨します。

Mac用のバグ修正の詳細についての記載がないため、具体的な修正内容については不明です。

macOS Monterey 12.2 のセキュリティコンテンツについて

公式サイト「Apple セキュリティアップデート」で「macOS Monterey 12.2」をクリックすると、11カテゴリで13件のセキュリティ問題（CVE）に対応していることがわかります。

カテゴリ	CVE番号	macOS Monterey 12.2	macOS Big Sur 11.6.2	macOS Catalina 10.15
	（合計カテゴリ数→） （合計件数→）	11カテゴリ 13件	7カテゴリ 7件	5カテゴリ 5件
AMD Kernel	CVE-2022-22586	○	–	–
Audio	CVE-20221-30960	–	○	–
ColorSync	CVE-2022-22584	○	–	–
Crash Reporter	CVE-2022-22578	○	–	–
iCloud	CVE-2022-22585	○	○	–
Intel Graphics Driver	CVE-2022-22591	○	–	–
IOMobileFrameButter	CVE-2022-22587	○	○	–
Kernel	CVE-2022-22593	○	○	○
Model I/O	CVE-2022-22579	○	○	○
PackageKit	CVE-2022-22583	○	○	○
Sandbox	CVE-2021-30946	–	–	○
TCC	CVE-2021-30972	–	○	○
WebKit	CVE-2022-22589 CVE-2022-22590 CVE-2022-22592	○ ○ ○	– – –	– – –
WebKit Storage	CVE-2022-22594	○	–	–

macOS Monterey 12.2 へのアップデート手順

最新のmacOS Montereyへのアップデート手順は次のとおりです。

macOS Monterey 12.2 適用確認手順

最新のmacOS Montereyに更新されているか確認するには次の手順で確認します。

おわりに

前回のアップデートから6週間ちょい。連続でのメジャーアップデートとなりました。

とは言うものの、新機能や機能追加というメジャーアップデートに見受けられるものはありません。

どちらかと言うと、Appleが脆弱性を悪用した可能性があることを把握したとのことで、セキュリティ問題への対応を重視したセキュリティアップデートと言ってもよいかもしれません。

Apple、既に悪用された可能性のあるゼロデイ脆弱性を修正した「macOS 12.2 Monterey」を正式にリリース。（AAPL Ch.）

なので、セキュリティへの対応をしっかりされたい方はアップデートすることをオススメします。

では、今回はこの辺で。