iPadOS 15.6.1（19G82）リリース。ゼロデイ脆弱性2件に対応した緊急セキュリティリリース。アップデートすべきか否か、サイズ、更新内容、時間、更新後不具合の有無についてご紹介

2022年8月18日。iPadOS 15.6.1（19G82）がリリースされました。前回のリリースから1ヶ月弱でリリースされたセキュリティアップデートです。

iPadOS 15.6.1では、機能強化やバグ修正は含まれておらず、2件のセキュリティ問題（CVE）にのみ対応しています。

実際に手持ちのM1 iPad Proをアップデートした結果を元に、iPadOS 15.6.1に更新すべきか否か、サイズ、更新内容、所要時間、更新後不具合などを紹介します。

同日にiPhone用のiOS 15.6.1、Mac用のmacOS Monterey 12.5.1がリリースされています。対象機種をお持ちの方は合わせてご確認ください。

iPadOS 15.6.1 にアップデートすべき？待つべき？

前回のアップデートがリリースされてから1ヶ月弱。3番目の数字が追加されるマイナーリリースです。

iPadOS 15.6では、

• 2件のセキュリティ問題への対応

が含まれます。

今回のアップデートをしても良いのは、

• 最新版を利用したい方
• セキュリティ意識の高い方

です。

ただし、

• iPadを会社業務で使っている方
• iPadで利用しているアプリが利用できないと困る方
• ゲームを利用している方
• アプリのデータ損失が発生すると困る方
• 心配性な方

については、

• 会社からアップデートしてもよいアナウンスがあるまで
• 最低限、利用しているアプリがiPadOS 15.6に対応するまで

はアップデートを控えてください。

• 慎重派の方
• 不具合が発生した場合、自分で対応出来ない方

は、2週間から1ヶ月程度様子見することをオススメします。

iPadOS 15.6.1 にアップデート後の不具合について

2022年8月18日12:55現在、手元にあるiPad Pro M1 2021をiPadOS 15.6.1にアップデートしましたが、

• 文鎮化する
• 起動しない
• 再起動を繰り返す

などの不具合は発生していません。

その他の不具合については気づいたら更新します。

iPadOS 15.6.1 のサイズとアップデート所要時間、更新後のバージョンについて

今回のリリースに伴い、手持ちのiPad Pro M1 2021をiPadOS 15.6から15.6.1にアップデートしました。

アップデートのサイズや所要時間は、iPadの機種、アップデート前の環境、通信環境に大きく依存しますが、筆者の環境では次のとおりです。

#	更新 機種	更新前 バージョン	更新 サイズ	全体 所要時間	ダウンロード 所要時間	インストール 所要時間	更新後 バージョン
1	iPad Pro M1 2021	iPadOS 15.6 （19G71）	419.4MB	18分	13分 ※1	5分	iPadOS 15.6.1 （19G82）

アップデートする際には、

• 最低30分、できれば60分以上iPadを使用しなくて済む時間
• 最低20%充電されていること
• 電源に接続された環境
• 安定したWi-Fi環境

を確保した上でアップデートをしてください。

iPadOS 15.6.1 の更新内容について

iPad上では【ソフトウェア・アップデート】画面で次のように表示されます。

iPadOS 15.6.1には、明示的な機能強化、バグ修正は含まれていません。

「iPadOS 15 のアップデートについて」の「iPadOS 15.6.1」にも同様の内容が記載されています。

iPadOS 15.6.1 のセキュリティアップデートについて

公式サイト「Appleセキュリティアップデート」の「iOS 15.6.1 および PadOS 15.6.1」を見ると、iPadOS 15.6.1には2件のセキュリティ問題（CVE）への対応が含まれてます。

#	カテゴリ	件数	CVE番号	iPad Pro	iPad Air	iPad	iPad mini
1	Kernel	1	CVE-2022-32894	すべてのモデル	Air 2以降	第5世代以降	mini 4以降
2	WebKit	1	CVE-2022-32893	すべてのモデル	Air 2以降	第5世代以降	mini 4以降

iPadOS 15.6.1 への更新手順

iPadOS 15.6.1 にアップデートされたことの確認手順

ソフトウェア・アップデートでの確認

情報画面での確認手順

おわりに

前回のアップデートから1ヶ月弱でのマイナーアップデートのリリースとなりました。

10月にも新しいOSであるiPadOS 16のリリースが予定されている中でのアップデートということで、緊急度の高いアップデートであることがわかります。

「iPadOS 15 のアップデートについて」の「iPadOS 15.6.1」を見ると、バグ修正は含まれていないことがわかります。

「Appleセキュリティアップデート」で「iOS 15.6.1 および iPadOS 15.6.1」を見ると、2件のセキュリティ問題（CVE）に対応しているのがわかります。

件数は少ないですがゼロデイの脆弱性に対応しているとのこと、バグ修正がないことから、緊急セキュリティアップデートと考えて良いと思います。

基本的にはすべての方に適用することをオススメします。

その他、不具合等見つけた場合には更新します。

では、今回はこの辺で。