クリックできる目次
watchOS 6.1アップデートすべき?待つべき?
今回のwatchOSのアップデートはwatchOS 6.0.1からwatchOS 6.1と2番目の数字が変更となるメジャーリリースの位置づけとなります。 watchOS6.1では新しく発売されたAirPods Proに対応したことと、Apple Watch Series 1、Series 2に対応したのが大きな特徴となっています。 watchOS 6.1にアップデートした方が良い方は次のとおりです。- Apple WatchとAirPods Proを組み合わせて使いたい方
- watchOS 6にアップデートした方
- 最新版を利用したい方
- Apple Watch Series 1、Series 2の方でwatchOS 6を使いたい方、iPhoneのOSをiOS13に更新した方
- watchOS 5以前をご利用の方
- 慎重派の方
watchOS 6.1アップデート後の不具合について
2019年10月30日14:30現在、Apple Watch Series 3 42mmのwatchOSを6.0.1から6.1にアップデートしましたが、次のような不具合・問題は発生していません。- 起動しなくなる
- 再起動を繰り返す
- 通信しない
- 利用できない
watchOS 6.1のアップデートのサイズ、所要時間について
watchOS 6のサイズ、所要時間は次の通りです。機種 | 更新前 watchOS | サイズ | 全体 所要時間 | ダウンロード 所要時間 | インストール 所要時間 | 更新後 パージョン |
---|---|---|---|---|---|---|
Apple Watch Series 3 42mm | 6.0.1 (17R604) | 542MB | 134分 | 83分 ※ | 51分 ※ | 6.1 (17S84) |
※Wi-Fi利用。自動インストール&起動しており、画面キャプチャの時刻から算出したため、正確な時間は不明。
watchOSのアップデートは、- インターネットからiPhoneへのアップデートファイルのダウンロード
- iPhoneからAppleWatchへのアップロード
- Apple Watchが充電器に接続されていること
- Apple Watchが50%以上充電されていること
- Apple WatchとペアリングしているiPhoneが同一のWi-Fiに接続されていること
watchOS 6.1の更新内容
Watchアプリのソフトウェア・アップデートに出てきた画面はこちら。
新しいAirPods ProをApple Watchと連携して使いたい方、Apple Watch Series 1、Series 2を使っていて、うっかりiPhoneのOSをiOS13にアップデートしてしまった方はwatchOS6.1へのアップデートをしましょう。watchOS 6.1watchOS 6.1では、AirPods Proのサポート、改善、およびバグ修正が含まれます。また、このアップデートにより、Apple Watch Series 1とSeries 2がwatchOS 6に対応します。 国や地域によっては、一部の機能を利用できない場合があります。詳しくは、以下を参照してください: https://www.apple.com/jp/watchos/feature-availability このアップデートのセキュリティコンテンツについては、以下のWebサイトをご覧ください: https://support.apple.com/ja-jp/HT201222
watchOS 6.1セキュリティアップデートについて
公式サイト「Apple セキュリティアップデート」から「watchOS 6.1 のセキュリティコンテンツについて」にアクセスし、「watchOS 6.1」を見ると、次のように20件のセキュリティの問題(CVE)に対応しています。 CVEとはCVE (Common Vulnerabilities and Exposures)*1は、 情報セキュリティにおける脆弱性やインシデントについて、それぞれ固有の名前や番号を付与し、 リスト化した事典*2です。(一般社団法人 日本ネットワークインフォメーションセンター(=JPNIC):「CVEとは」より)であり、要はセキュリティの問題のことを指します。 watchOS 6.1
セキュリティへの意識高い系の方は対応するためにアップデートすることを強くオススメします。2019 年 10 月 29 日リリース アカウントApp Store
- 対象となるデバイス:Apple Watch Series 1 以降
- 影響:リモートの攻撃者が、メモリを漏洩させる可能性がある。
- 説明:入力検証を強化することで、領域外読み込みに対処しました。
- CVE-2019-8787:ダルムシュタット工科大学 Secure Mobile Networking Lab の Steffen Klee 氏
AppleFirmwareUpdateKext
- 対象となるデバイス:Apple Watch Series 1 以降
- 影響:ローカルの攻撃者が、以前にログイン済みのユーザのアカウントに有効な資格情報がなくてもログインできる可能性がある。
- 説明:ステート管理を改善し、認証の脆弱性に対処しました。
- CVE-2019-8803:Kiyeon An 氏、차민규 (CHA Minkyu) 氏
オーディオ
- 対象となるデバイス:Apple Watch Series 1 以降
- 影響:アプリケーションにカーネル権限を取得され、任意のコードを実行される可能性がある。
- 説明:ロック処理を強化し、メモリ破損の脆弱性に対処しました。
- CVE-2019-8747:Mohamed Ghannam 氏 (@_simo36)
連絡先
- 対象となるデバイス:Apple Watch Series 1 以降
- 影響:アプリケーションにシステム権限を取得され、任意のコードを実行される可能性がある。
- 説明:メモリ処理を強化し、メモリ破損の脆弱性に対処しました。
- CVE-2019-8785:Google Project Zero の Ian Beer 氏
- CVE-2019-8797:SSD Secure Disclosure に協力する 08Tc3wBB 氏
ファイルシステムイベント
- 対象となるデバイス:Apple Watch Series 1 以降
- 影響:悪意のある連絡先を処理すると、UI を偽装される可能性がある。
- 説明:ステート管理を改善し、ユーザインターフェイス不一致の脆弱性に対処しました。
- CVE-2017-7152:Thinking Objects GmbH (to.com) の Oliver Paukstadt 氏
カーネル
- 対象となるデバイス:Apple Watch Series 1 以降
- 影響:アプリケーションにシステム権限を取得され、任意のコードを実行される可能性がある。
- 説明:メモリ処理を強化し、メモリ破損の脆弱性に対処しました。
- CVE-2019-8798:Trend Micro の Zero Day Initiative に協力する ABC Research s.r.o.
カーネル
- 対象となるデバイス:Apple Watch Series 1 以降
- 影響:アプリケーションが、制限されたメモリを読み取れる可能性がある。
- 説明:入力のサニタイズ処理を強化し、検証の脆弱性に対処しました。
- CVE-2019-8794:SSD Secure Disclosure に協力する 08Tc3wBB 氏
libxslt
- 対象となるデバイス:Apple Watch Series 1 以降
- 影響:アプリケーションにカーネル権限を取得され、任意のコードを実行される可能性がある。
- 説明:メモリ処理を強化し、メモリ破損の脆弱性に対処しました。
- CVE-2019-8786:匿名の研究者
VoiceOver
- 対象となるデバイス:Apple Watch Series 1 以降
- 影響:libxslt に複数の脆弱性がある。
- 説明:入力検証を強化し、複数のメモリ破損の脆弱性に対処しました。
- CVE-2019-8750:OSS-Fuzz により検出
WebKit
- 対象となるデバイス:Apple Watch Series 1 以降
- 影響:iOS デバイスに物理的にアクセスできる人物が、ロック画面から連絡先にアクセスできる可能性がある。
- 説明:この問題は、ロックされたデバイスで提示されるオプションを制限することで解決されました。
- CVE-2019-8775:videosdebarraquito 氏
WebKit
- 対象となるデバイス:Apple Watch Series 1 以降
- 影響:悪意を持って作成された Web コンテンツを処理すると、ユニバーサルクロスサイトスクリプティング攻撃につながるおそれがある。
- 説明:ステート管理を改善し、ロジックの問題に対処しました。
- CVE-2019-8764:Google Project Zero の Sergei Glazunov 氏
- 対象となるデバイス:Apple Watch Series 1 以降
- 影響:悪意を持って作成された Web コンテンツを処理すると、任意のコードを実行される可能性がある。
- 説明:メモリ処理を強化し、複数のメモリ破損の脆弱性に対処しました。
- CVE-2019-8743:Qi’anxin Group の Legendsec の Codesafe Team の zhunki 氏
- CVE-2019-8765:Google Project Zero の Samuel Groß 氏
- CVE-2019-8766:OSS-Fuzz により検出
- CVE-2019-8808:OSS-Fuzz により検出
- CVE-2019-8811:SSLab at Georgia Tech の Soyeon Park 氏
- CVE-2019-8812:匿名の研究者
- CVE-2019-8816:SSLab at Georgia Tech の Soyeon Park 氏
- CVE-2019-8820:Google Project Zero の Samuel Groß 氏
ご協力いただいたその他の方々boringsslCFNetwork
- テルアビブ大学の Nimrod Aviram 氏、ルール大学ボーフムの Robert Merget 氏、ルール大学ボーフムの Juraj Somorovsky 氏のご協力に感謝いたします。
カーネル
- Google の Lily Chen 氏のご協力に感謝いたします。
Safari
- Google Project Zero の Jann Horn 氏のご協力に感謝いたします。
WebKit
- Ron Summers 氏のご協力に感謝いたします。
- Qi’anxin Group の Legendsec の Codesafe Team の Zhiyi Zhang 氏のご協力に感謝いたします。
Apple 製以外の製品に関する情報や、Apple が管理または検証していない個々の Web サイトは、推奨や承認なしで提供されています。Apple は他社の Web サイトや製品の選定、性能、使用については一切責任を負いません。Apple は他社の Web サイトの正確性や信頼性については一切明言いたしません。インターネットの使用にはリスクがつきものです。詳しくは各社にお問い合わせください。その他の会社名や製品名は、それぞれの所有者の商標である場合があります。公開日:
watchOS 6.1へのアップデート手順と確認方法について
watchOS 6.1へのアップデート手順
watchOS 6.1へのアップデート手順は次のとおりです。まっ、今までと変わりませんが… [timeline][tl title=’1.【Watch】アプリの起動’] Apple WatchとペアリングしているiPhoneで「Watch」アプリをタップし起動します。







watchOS 6.1にアップデートされたことの確認
Apple Watchに時計のフェイスが表示されればwatchOS 6.1へのアップデートは完了しています。 が、iPhoneやApple Watchでアップデートされたことを確認するには次の手順で確認します。iPhoneのWatchアプリでの確認
[timeline][tl title=’1.iPhoneで【Watch】アプリを起動’] [/tl][tl title=’2.【一般】を選択’] [/tl][tl title=’3.【ソフトウェア・アップデート】を選択’] ソフトウェア・アップデート画面に「watchOS 6.1 このソフトウェアは最新です。」と表示されることを確認します。


Apple Watchの「設定」アプリでの確認
Apple Watchの「設定」アプリでもwatchOS6.1にアップデートされたことを確認できます。 [timeline][tl title=’1.Apple Watchで【設定】アプリを起動’]


