2022年9月23日。iOS 16.0.2がリリースされました。詳細については次の記事をご確認ください。
2020年12月15日。前回のマイナーアップデートから25日。iOS 14.3(18C66)がリリースされました。
Apple Fitness+やAirPods Maxへの対応ならびにApple ProRAWが利用可能となるメジャーアップデートです。
iOS 14.3にアップデートすべきか否か、サイズ、更新内容、所要時間、更新後不具合などについてご紹介しています。
また、同日にiPad用のiPadOS 14.3、Apple Watch用のwatchOS 7.2、Mac用のmacOS Big Sur 11.1、AppleTV用のtvOS 14.3もリリースされてますので、対応機種をお持ちの方は合わせてご確認ください。
[alert title=”注意”]なお、対象機種を持っていないため未確認ですが、iOS 14.3と同時に
- iOS 12.5 (iPad Air 第1世代、iPad mini 2/3、iPhone 5s、6/6 Plus、iPod touch 第6世代)
がリリースされているようです。
対象機種をお持ちの方はご確認ください。
iOS 14.3 アップデートすべき?待つべき?
iOS 14.3がリリースされてから25日。今回はバージョンを示す番号の2番目の数字が1つ上がったので、メジャーアップデートとなります。
「iOS 14 のアップデートについて」の「iOS 14.3」を見ると、Apple Fitness+およびAirPods Maxへの対応と、iPhone 12 ProシリーズでApple ProRAWが利用になるほか、その他も含めて9つのカテゴリで23件の機能追加が含まれます。
また、11件のバグ修正が含まれます。
iOS 14.2で言われているバッテリーの消費が早い件については記載されていませんが、改善されていると嬉しいですね…
「Appleセキュリティアップデート」で「iOS 14.3およびiPadOS 14.3」を見てると、iOS 14.3には11件のセキュリティ問題(CVE)への対応が含まれていることを確認できます。
ということで、今回、iOS 14.3にアップデートしても良いのは次の方です。
- iPhone 12 Pro / 12 Pro Maxを持っている方
- 新機能を試してみたい方
- セキュリティ意識の高い方
今回はメジャーアップデートということで、新機能の追加も含まれていることから、次の方はとりあえず2週間は様子を見てください。
- 慎重派の方
- 問題が起きた時に対応できない方
- 仕事で専用サイト、アプリを利用されている方
iOS 14未満の方はアプリがiOS 14以降に対応していることを確認してからアップデートをご検討ください。
iOS 14.3 アップデート後の不具合について
2020年12月15日09:30現在、手元にあるiOS 14.2.1のiPhone 12 Pro MaxをiOS 14.3にアップデートしましたが、
- 文鎮化する
- 起動しない
- 再起動を繰り返す
などの不具合は発生しませんでした。
その他、不具合については気づいたら更新します。
iOS 14.2.1 サイズとアップデート所要時間、更新後のパージョンについて
今回のiOS 14.3のリリースに伴い、手持ちのiOS 14.2.1のiPhone 12 Pro Maxのアップデートを実施しました。
アップデートのサイズや所要時間はアップデート前の環境、通信環境に大きく依存しますが次のとおりです。
# | 機種 | 更新前 バージョン |
サイズ | 全体 所要時間 |
ダウンロード 所要時間 |
インストール 所要時間 |
更新後 バージョン |
---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | iPhone 12 Pro Max |
iOS 14.2.1 (18B121) |
593MB | 17分 | 9分 ※1 |
8分 | iOS 14.3 (18C66) |
※1:Wi-Fiを使用
アップデートする際には、
- 最低30分、できれば60分以上iPhoneを使用しなくて済む時間
- 最低20%充電されていること
- 電源に接続された環境
- 安定したWi-Fi環境
を確保した上でアップデートをしてください。
iOS 14.3 の更新内容について
iPhone上では【ソフトウェア・アップデート】画面で次のように表示されます。
iOS 14.2.1のiPhone 12 Pro Maxでのサイズは593MBでした。
[alert title=”注意”]サイズは、機種ならびに現在のパージョンによりサイズが異なります。[/alert]
「詳しい情報」をタップすると更新内容の詳細を確認できます。
[memo title=”MEMO”]公式サイトの「iOS 14 のアップデートについて」の「iOS 14.3」にも記載されています。[/memo]
「iOS 14 のアップデートについて」の「iOS 14.3」を見ると、Apple Fitness+およびAirPods Maxへの対応と、iPhone 12 ProシリーズでApple ProRAWが利用になるほか、その他も含めて次のカテゴリで23件の機能追加が含まれます。
- Apple Fitness+(5件)
- AirPods Max(6件)
- 写真(4件)
- プライバシー(1件)
- TV App(3件)
- App Clip(1件)
- ヘルスケア(1件)
- 天気(2件)※日本は対象外
- Safari(1件)
また、11件のバグ修正が含まれます。
バグ修正としては、
- 一部のMMSが受信出来ない問題
- 対応補聴器でオーディオを聴くと音質が悪い問題
- iPhone 12 miniでロック画面が反応しない問題
に対応しており、特にiPhone 12 miniは使用感を大きく損なう不具合にソフトウェアで対応しています。
[memo title=”MEMO”]iOS 14のビジュアル的な紹介は「iOS 14 – Apple (日本)」や「iOS 14で利用できる新機能。」をご確認ください。[/memo]
iOS 14.3 のセキュリティアップデートについて
公式サイト「Appleセキュリティアップデート」で「iOS 14.3およびiPadOS 14.3」を見ると、iOS 14.3には11件のセキュリティ問題(CVE)への対応が含まれていることを確認できます。
# | カテゴリ | 件数 | CVE番号 | iPhone 対象機種 |
iPod touch 対象機種 |
---|---|---|---|---|---|
1 | App Store | 1件 | CVE-2020-29613 | iPhone 6s以降 |
iPod touch 第7世代 |
2 | CoreAudio | 1件 | CVE-2020-27948 | iPhone 6s以降 |
iPod touch 第7世代 |
3 | FontParser | 3件 | CVE-2020-27946 CVE-2020-27943 CVE-2020-27944 |
iPhone 6s以降 |
iPod touch 第7世代 |
4 | ImageIO | 4件 | CVE-2020-29617 CVE-2020-29619 CVE-2020-29618 CVE-2020-29611 |
iPhone 6s以降 |
iPod touch 第7世代 |
5 | Security | 1件 | CVE-2020-27951 | iPhone 6s以降 |
iPod touch 第7世代 |
6 | WebRTC | 1件 | CVE-2020-15969 | iPhone 6s以降 |
iPod touch 第7世代 |
iOS 14.3 への更新手順
[open title=’展開すると更新手順を確認できます’]
[timeline][tl title=’1.【設定】アプリを起動します’]
[/tl][tl title=’2.【一般】をタップします’]
[/tl][tl title=’3.【ソフトウェア・アップデート】をタップします’]
[/tl][tl title=’4.「iOS 14.3」となっていること、サイズを確認し【ダウンロードしてインストール】をタップします’]
↓
[/tl][tl title=’4.パスコードを入力します’]
[/tl][tl title=’5.ソフトウェアのダウンロードが開始されます’]
アップデートが要求され、、、
アップデートファイルがダウンロードされ、、、
アップデートファイルが展開準備されます。
[/tl][tl title=’6.ダウンロードが完了したら【今すぐインストール】をタップします’]
[/tl][tl title=’7.インストール、再起動が自動的に行われます’]
[/tl][tl title=’8.待ち受け画面が表示されます’]
[memo title=”MEMO”]待ち受け画面に「ソフトウェア・アップデート iPhoneはiOS 14.3にアップデートされました」と表示される場合があります。[/memo]
ホーム画面が表示されればアップデートは完了しています。
[/tl][tl][/tl][/timeline]
[/open]
iOS 14.3 にアップデートされたことの確認手順
[open title=’展開すると【ソフトウェア・アップデート】での確認方法がわかります’]
ソフトウェア・アップデートでの確認
[timeline][tl title=’1.【設定】アプリを起動します’]
[/tl][tl title=’2.【一般】をタップします’]
[/tl][tl title=’3.【ソフトウェア・アップデート】をタップします’]
[/tl][tl title=’4.「iOS 14.3 お使いのソフトウェアは最新です」と表示されることを確認します’]
[/tl][tl][/tl][/timeline]
[/open]
[open title=’展開すると【情報】画面での確認方法がわかります’]
情報画面での確認手順
[timeline][tl title=’1.【設定】アプリを起動します’]
[/tl][tl title=’2.【一般】をタップします’]
[/tl][tl title=’3.【情報】をタップします’]
[/tl][tl title=’4.「システムバージョン」に「14.3」と表示されることを確認します’]
「14.3」をタップするとバージョン詳細が表示されるので「14.3 (18C66)」と表示されることを確認します。
[/tl][tl][/tl][/timeline]
[/open]
カメラアプリの機能追加
iOS 14.3ではiPhone 12 Pro / 12 Pro Maxにおいて、Apple ProRAWへの対応と25fpsビデオへの対応が含まれます。
Apple ProRAWの追加
【設定】アプリ→【カメラ】→【フォーマット】の「写真撮影」に「Apple ProRAW」が追加されています。
Apple ProRAWを有効にしてカメラアプリを起動すると右上に「RAW」マークが追加されます。
RAWマークをタップするか、画面上部中央の「∧」をタップして画面下に表示されるRAWをタップするとApple ProRAWのオン / オフを切り替えることができます。
LiveフォトとProRAWは同時に選択できません。どちらかのみを有効にできます。
【設定】アプリ→【カメラ】→【設定を保持】に「Apple ProRAW」が追加されており、設定の保存するか否かについて選択できます。
25fpsビデオへの対応
【設定】アプリ→【カメラ】→【ビデオ撮影】に「PALフォーマットを表示」が追加されており、PALフォーマットを表示をスライドしてオンにすると「1080p HD/25 fps (PAL)」「4K/25 fps (PAL)」が追加されています。
PALフォーマットについては、日本ではまず使うことはないと思います。
おわりに
前回のマイナーアップデートから25日。
Apple ProRAWが選択できるようになり、ようやくiPhone 12 Proの性能を発揮できそうです。
Apple Fitness+については、まだ、確認できてないので、面白そうであれば追記していきたいと思います。
では、今回はこの辺で。