2022年8月31日。WordPress 6.0.2 がリリースされました。詳細は下記を参照ください。
WordPress 6.0.2 リリース。17件のバグ修正、3件のセキュリティ修正に対応したメンテナンスリリース。更新すべきか否か、更新内容、更新手順、更新後の不具合について紹介
2019年2月22日。WordPress.orgで予告されていた通りWordPress 5.1がリリースされました。コードネームは “Betty” だそうです。
WordPress 5.1では、どのような改善や不具合が解消されたのか?問題点はないのか?アップデート・更新すべきか否か?について記述します。
WordPress 5.1 アップデートすべき?待つべき?
WordPress 5.1にアップデートすべきか、待つべきか。
まず、その背景・前提などについて書いておきます。
今回はWordPress 5.0.3から5.1と2桁目の数字が変更される、メジャーリリースの位置づけとなります。
メジャーリリースでは不具合やバグの修正はもちろんですが、新機能の追加などが行われています。
WordPress 5シリーズ(5.0)がリリースされるとき、新しい文章記述方式であるブロックエディター(Gutenberg)を利用可能にすることが最優先され、本来、実装する予定であった新機能などの搭載がWordPress 5.1以降に先送りされました。
WordPress 5.0.3までのアップデートによりブロックエディターの不具合の修正やセキュリティ問題への対応がだいぶ進み、今回、いよいよWordPress 5シリーズでの新機能の追加などが実施されています。
以上のことを踏まえて、WordPress 5.1にアップデートすべきか、待った方が良いかの判断は次の項目に当てはまるか確認してみてください。
WordPress 5.1にアップデートしても良い方
次に合致している方はアップデート・更新しても良いのではないかと。
- メジャーリリースの自動更新を有効にしている方
- 人柱になりたい方
- 不具合が発生した場合に切り分け・対応ができる方、または対応できる方に依頼できる方
- 特殊なテーマやプラグインを利用していない方
- WordPress 5対応のテーマ、プラグインのみを利用されている方
WordPress 5.1のアップデートをひとまず待った方が良い方
次のような方は2週間から1ヶ月様子見をした方が良いと考えます。
- 不安症・心配性・慎重派の方
- WordPress 3.x台、4.x台の方
- テーマ・プラグイン・functions.php・CSS等にどんなカスタマイズしているか認識していない方
最初の不安症・心配性・慎重派の方は、様子見をすることに問題はありませんが残りの2つに該当する方はこの先のことが心配です。
WordPressは初心者の方を含めた一番メジャーなCMS(Content Management System)であり、サイパー攻撃の真っ先の対象となっています。
パソコンで言うところのWindowsの位置づけであり、脆弱性情報や攻撃コードがたくさん公開されており、また、わけも分からず使っている人の割合も多いため、攻撃しやすくなっています。
古いWordPress、テーマ、プラグインを使い続けていると、今では対応済みとなっているような不具合・問題が残ったままとなっており、悪意ある攻撃の被害者となるばかりか、踏み台となって加害者となってしまう可能性もあります。
できるだけ早めに、テーマ、プラグインをWordPress 5対応のものか確認し、WordPressのアップデートをすることを強く推奨します。
WordPress 5.1の改善点・新機能について
WordPress 5.1の改善点、新機能について、まだ詳しい情報を調べられていませんが、更新直後に表示される画面からの情報では次のような情報が記載されています。
5.1では特にエディターの全体的なパフォーマンスを改善することで、磨きをかけることに焦点を当てています。さらにこのリリースは、サイト管理者と開発者にとって不可欠なツールとともに、より高速で安全な WordPress への下地を作ります。
また、サイトヘルス機能の導入やエディター性能の改善、開発者向けの改善・機能追加がされています。
サイトヘルス機能
WordPress 5.1ではサイトヘルス機能が導入されました。
WordPress のサイトヘルス機能は、新しいプラグインのインストール時にプラグインがサイトと互換性のない PHP バージョンを必須としていないか確認します。もし該当する場合は、プラグインのインストールを防ぎます。 |
エディター性能
WordPress 5.0で正式採用されたプロックエディター(Gutenberg)は、まだまだ改善が続いておりWordPress 5.1でもパフォーマンスの向上が図られていいます。 |
開発者向け改善・機能追加
次のような開発者向けの改善や機能が追加されています。
・マルチサイトメタデータ ・Cron API ・新しいJSビルド手順 ・その他 |
詳細はDeveloper Resources(英語)を参照ください。
WordPress 5.1の問題点
2019年2月22日09:00現在、de-gucci.comに対してWordPress 5.1を適用していますが、今のところ、
- 真っ白な画面になる(Internal Server Error 500など)
- サイトにアクセスできない
- サイトが表示されない
- 管理画面にアクセスできない
- 投稿できない
等の問題は発見していません。
何か発見した場合には更新してお知らせいたします。
次のWordPressのリリース予定(WordPress 5.1.1、5.2)
公式サイトを調べてみると、次のWordPressのリリーススケジュールが記載されていました。
パージョン | リリースレベル | リリース予定日 | 備考 |
---|---|---|---|
WordPress 5.1.1 | メンテナンス | 2019年3月7日 | ※1 |
WordPress 5.1.2 | メンテナンス | 2019年3月21日 | ※1 |
WordPress 5.2 | メジャー | 2019年4月23日 | ※2 |
※1について
- 公式サイト「WordPress 5.1.1」より
- メンテナンスリリースが提供されるのは次の場合となります
- 重大なバグが発見された場合
- WordPress 5.1により機能低下を起こした場合
- 小さなブロックエディタの改善
※2について
- 公式サイト「WordPress 5.2 Schedule and Scope」より
- WordPress 5.2の主な改善予定範囲は次の通り
- プロックエディター(Gutenberg)
- サイトヘルスチェック
- PHPエラー保護
- パッケージ署名の更新
- その他、小さな機能拡張やバグ修正
予定は未定ですがご参考まで。