先日、投稿した記事「iPhone 7 Plus +各種カメラアプリで撮影した際のEXIF情報について比較してみた」をアップしました。
が、その記事では、朝出かける前にバタバタと書いたので個人的に一番入れたいと思っていた OneCam が入れるのを失念してしまっていたので、他の部分の再確認、修正も含めて、更新版を書くことにしました。
なぜ比較しようと思ったのか?
iPhone 7 Plusのウリの1つといえば間違いなくワイドレンズ+望遠レンズのデュアルレンズ仕様となったカメラ。
当然、当然、写真を多く撮りたくなります。
私はiPhone 6sでLive Photoが利用可能になってから、案外純正カメラアプリで十分派だったので、今回も純正カメラアプリで撮影を開始しました。
が、iPhone 7 Plusのもう1つのウリ?であるイヤホンジャックがなくなってのデュアルスピーカー。このスピーカーが悪さをしているのか、純正カメラアプリで写真を撮ると、とにかく大きなシャッター音が鳴り響くんです(T_T)
下記にそのことについて書きました。
最近めっきりアプリ評価もできていない状況なので、Live Photoが使える他のカメラアプリがあるのかわからないのですが、シャッター音のためだけに、無音カメラ系に移行せざるを得ないかなぁ。と思ったのがキッカケです。
合わせて私がiPhone 5s〜6のときに使っていたのがOneCamなんですが、OneCamのとき、Macのイメージキャプチャアプリで表示される、位置情報、カメラ情報などEXIFの情報が不十分だったこともあり、他のアプリも含めて、どんな情報が出力されるのか、比較したいなぁと思った次第です。
実際の情報
では、実際に撮影をしてみて比較してみましょう。
※クリックするとオリジナル画像が表示されるので必要に応じてピンチズームなどで拡大してご覧ください
画像では新しいものが上、古いものが下に表示されているので、下から順番に見ていきます。
エントリーNo.1:純正カメラアプリ
まずは純正カメラアプリです。これが基準となります。出力される情報、結果は次の通り。
- 幅 x 高さ: 3,024 x 4,032 (4:3の4K画像)
- 位置情報: ちゃんと出力
- 絞り: f/1.8 (アウトカメラなので f/2.2 よりも明るくなってます)
- 階調: 8 (RGBそれぞれなので24ビットとなります)
- 色空間: Exif.ColorSpace.65535
- DPI: 72
- EXIF: 2.2.1
- 焦点距離: 3mm
- シャッター速度: 1/17
- ISO: 100
- フラッシュ: オフ、発光せず
- 製造元: Apple
- 機種: iPhone 7 Plus
純正カメラアプリでは、Live Photoが有効になっていると、JPGファイルに加えて、同じファイル名で.MOV形式の3秒、3MB前後の動画が同時に保存されます。
エントリーNo.2: ProCam 4 + RAW
JPG形式
※画像をクリックするとオリジナルファイルが表示されます
RAW形式
※画像をクリックするとオリジナルファイルが表示されます
続いて、有料アプリですが、プロ並みのきめ細やかな設定に加えて RAW ファイルが可能なカメラアプリ ProCam 4 + RAW。
出力される情報、結果は次の通り。
JPG形式
- 幅 x 高さ: 3,024 x 4,032 (4:3の4K画像)
- 位置情報: ちゃんと出力
- 絞り: f/1.8 (アウトカメラなので f/2.2 よりも明るくなってます)
- 階調: 8 (RGBそれぞれなので24ビットとなります)
- 色空間: sRGB
- DPI: 72
- EXIF: 2.2.1
- 焦点距離: 3mm
- シャッター速度: 1/33
- ISO: 200
- フラッシュ: オフ、発光せず
- 製造元: Apple
- 機種: iPhone 7 Plus
RAW形式
- 幅 x 高さ: 640 x 852 (4:3の4K画像)
- 位置情報: ちゃんと出力
- 絞り: f/1.8 (アウトカメラなので f/2.2 よりも明るくなってます)
- 階調: 8 (RGBそれぞれなので24ビットとなります)
- 色空間: sRGB
- DPI: (なし)
- EXIF: 2.2.1
- 焦点距離: 3mm
- シャッター速度: 1/33
- ISO: 200
- フラッシュ: オフ、発光せず
- 製造元: Apple
- 機種: iPhone 7 Plus
残念ながらシャッター音は消せません(今のところ見つけることができていない状況です)
RAWは実際には.DNG形式で保存されます。RAWって852×640のサイズなんですね。
また、シャッタースピードが早く、ISOも200となっています。ちょっと暗め傾向なんでしょうか。
エントリーNo.3:シンプル無音カメラ
無料でシャッター音が消せるありがたいカメラ。
前の投稿では幅が2,268と狭くなってたんですが、これは画像撮影サイズ(比率)が 4:3 ではなく 16:9 を選択していたため。 4:3 に変更したところ、他のアプリと同じ 3,024 x 4,032 で出力されるようになりました。
- 幅 x 高さ: 3,024 x 4,032 (4:3の4K画像)
- 位置情報: ちゃんと出力
- 絞り: f/1.8 (アウトカメラなので f/2.2 よりも明るくなってます)
- 階調: 8 (RGBそれぞれなので24ビットとなります)
- 色空間: sRGB
- DPI: 72
- EXIF: 2.2.1
- 焦点距離: 3mm
- シャッター速度: 1/17
- ISO: 100
- フラッシュ: オフ、発光せず
- 製造元: Apple
- 機種: iPhone 7 Plus
純正カメラアプリとの違いは、色空間の違い(純正:Exif.ColorSpace.65535、シンプル無音:sRGB)だけですね。
エントリーNo.4:OneCam
有料ではありますが、アップデートが50回に達したという面倒見の良い国産カメラアプリ。
つい先日(iPhone 7 Plusが出る)まで、位置情報つけれないんだよなぁ。と思ってたんですが、iPhone 7 Plusにダウンロードして設定を開いたときに、GPSという項目があるのを発見したので有効にしました。
また、これまたつい先日までは 4,032 x 3,024 のサイズができず、ほんのちょっと小さいサイズの画像しか撮影できなかったんですが、こちらも対応しました。この対応力はすごい。
- 幅 x 高さ: 3,024 x 4,032
- 位置情報: (ちゃんと出力)
- 絞り: (なし)
- 階調: 8
- 色空間: sRGB
- DPI: 72
- EXIF: 2.2.1
- 焦点距離: (なし)
- シャッター速度: (なし)
- ISO: (なし)
- フラッシュ: (なし)
- 製造元: Apple
- 機種: Unknown Device
純正カメラアプリと比較すると、あまりEXIF情報は出力されませんね…
まとめ
いくつかのカメラアプリを試してみましたが、どれも一長一短ですね。
No. | アプリ名 | 位置情報 | 4K画像 | シャッタースピード等 | その他情報異なる部分 |
---|---|---|---|---|---|
1 | 純正カメラアプリ | OK | OK | 明るめ/スロー | 色空間がExif.ColorSpace.65535 |
2 | ProCam 4 + RAW | OK | OK | 暗め/早め | RAW画像が可能 |
3 | シンプル無音カメラ | OK | OK | 明るめ/スロー | 特になし |
4 | OneCam | OK | OK | 明るめ/スロー | いろいろ情報が足りない |
あえて1つ選ぶとするならば、シンプル無音カメラが良さげな感じがします。
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