今回は無料でファーストクラスでの世界一周をより具体的なものとするために、ツールを利用して、世界一周に必要なマイル数を調べてみましょう。 航空会社によってさまざまなので、今回は一番実現しやすいと思われるANA(全日本空輸)とスターアライアンスの組み合わせで書きます。
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特典航空券での世界一周の条件(ANA(全日本空輸)の場合)
ANAの公式サイト「ご利用条件 – 提携航空会社特典航空券」(*1)では、特典航空券での世界一周の条件として次を挙げています。
- 太平洋、大西洋を1回ずつ飛行機を利用して横断すること
- ルートは東回り、あるいは西回りのどちらかで逆周り(逆戻り)はできない
- 出発地と最終帰着地の間で最大8回の途中降機が可能(ただし、欧州での途中降機は3回まで、日本国内での途中降機は4回まで)
- 出発国に戻る最後の国際線搭乗は最初の国際線搭乗から10日目以降とすること
- 旅程は最大12フライト区間に加え、最大4区間の「地上移動、同じ都市での異なる空港間移動」が可能
- ANAのウェブサイトでは予約できず、ANAマイレージクラブ・サービスセンターに電話連絡する必要があること
- 「太平洋、大西洋を1回ずつ飛行機で横断すること」
- 「最大8回の途中降機が可能であること」
- 「欧州での途中降機は3回までであること」
- 「最後の国際線の搭乗は最初の国際線搭乗から10日以降経過していること」
- 「予約にはANAマイレージクラブ・サービスセンターに電話する必要があること」
特典航空券での世界一周旅行に必要なマイル数
ANAの場合、特典航空券での世界一周に必要なマイル数は次の通りです。
| 全旅程の距離(※) | 必要マイル数 | ||
|---|---|---|---|
| エコノミークラス | ビジネスクラス | ファーストクラス | |
| 4,001 – 7,000 | 38,000 | 63,000 | 90,000 |
| 7,001 – 9,000 | 43,000 | 68,000 | 100,000 |
| 9,001 – 11,000 | 55,000 | 85,000 | 120,000 |
| 11,001 – 14,000 | 60,000 | 90,000 | 140,000 |
| 14,001 – 18,000 | 65,000 | 105,000 | 160,000 |
| 18,001 – 20,000 | 75,000 | 115,000 | 180,000 |
| 20,001 – 22,000 | 85,000 | 125,000 | 200,000 |
| 22,001 – 25,000 | 100,000 | 145,000 | 220,000 |
| 25,001 – 29,000 | 120,000 | 170,000 | 260,000 |
| 29,001 – 34,000 | 140,000 | 200,000 | 300,000 |
| 34,001 – 39,000 | 160,000 | 220,000 | 340,000 |
| 39,001 – 44,000 | 180,000 | 270,000 | 390,000 |
| 44,001 – 50,000 | 200,000 | 300,000 | 450,000 |
スターアライアンスのBook&Flyツールで世界一周の夢を想い馳せる
だいたい必要なマイル数はわかった。じゃぁ、どうやって調べるの?ちまちまと1フライトずつ調べて合算するの?
と言うと、もちろんそれも可能ですが、スターアライアンスの公式ページにBook&Flyツールというツールが提供されてて、それを使うと必要なマイルを簡単に算出することができます。
※このページはパソコンまたはタブレットで見ることを強く勧めします。
まず、https://www.staralliance.com にアクセスします。
英語など他言語で表示された場合には画面右上の地球マークをクリックし、日本語を選択します。
日本語で表示されることを確認します。
グレーのバーの右「その他のツール」をクリックし、表示されたメニューより「世界一周」をクリックします。
世界一周ページが表示されます。
画面をスクロールし、「Book and Fly」をクリックします。
「新しい旅を始めます」をクリックします。以前に保存した旅程を再表示することも可能です。
今回はサンプルと言うことで、東京から東回りで簡単な世界一周ルートを作成&調べてみます。
目的地に「東京」と入力し「東京(JP)」を選択し「追加」します。
目的地に東京(JP)が追加されます。紛らわしいですが、最初の目的地が出発地となります。
以降、目的地として前述の世界一周ルールに則りながら、「ニューヨーク」「パリ」「シンガポール」「東京」と追加します。
こんな感じ。
旅程のステータスを見ると区間数4、ストップオーバー(途中に寄る都市)数3、マイル数20323ということがわかります。
上記の特典旅行の必要マイル数表を確認すると、20,000-22,000マイルのレンジになっていることがわかります。
なので、全行程ファーストクラスだと200,000マイル、ビジネスクラスだと125,000マイル、エコノミークラスだと85,000マイル必要となります。
実際にはファーストクラスか取れない路線もあるので、その場合は必要マイル数が少なくなる可能性があります。
どんなルートになるかを地図で見てみましょう。画面右の「>」をクリックし、旅程を非表示にします。
画面左下の携帯のアンテナのようなズームポタンで「–」で縮小「+」で拡大。
マウスを左ボタンを押しながら移動させることで地図を移動させることができます。
私の画面では一番縮小&幅を広くしてこんな感じで表示されました。
太平洋が無駄なので画面をヨーロッパ中心にすると移動する都市全体を眺めることができました。
以降はおまけとなりますが、実際にフライトの予約や正規運賃の算出が可能です。
居住国を日本、搭乗クラスをファースト、大人1人で「フライトの選択」をクリックしてみます。
見積もり運賃は123万6千円ちょっとと出ました。これにはちゃんと航空券の料金、燃料サーチャージ/手数料、空港利用サービス料なども含まれています。
さらに実際のフライトを調べることも可能です。
搭乗日を選択して「フライトの検索」をクリックすると、、、
飛行機が出てきました。
選択すると一覧に登録されます。
その他の区間についても同様に搭乗日とフライトを選択します。
この日では大西洋便はファーストクラスが押さえられずビジネスクラスにダウングレードせざるを得ないことがわかります。
この他日程をランダムにいくつか変更してみたんですが、大西洋便のファーストクラスの空きを見つけることができませんでした。
この場合はさらに細かく1日単位で見ていくか、ニューヨーク-パリなどメジャーな路線ではなく別の都市にするか、直行便ではなく、乗継便にするか。などの選択をする必要があります。
当然、ルートが変更されると必要マイル数も変わりますので大幅なルート変更だと必要マイル数が変わる可能性もあります。
仮に他の区間も埋めてみるとこんな感じ。
実際にフライトを入れてみると、安い日、高い日も混ざったり、空港によって燃料サーチャージが変わりました。
上図のお客様の参照番号を控えておくことで、いつでも再度呼び出すことが可能です。
特典旅行券で無料になるのは一番大きい額のみで、税金、手数料等は別途支払う必要があります。
そういう意味では完全にタダになるというワケではありません…
それでも100万以上の航空券が200,000マイルでタダになるんですから、ありがたいと思いませんか?
ということで、時々、アナタだけの世界一周プランに想いを馳せてみてください!
では、今回はこの辺で。
